レロ夫の飼育箱

レロ夫の、自分による、自分のための飼育日記ブログ。為になることは、何ひとつとして書かれていない。

【健康診断】クサガメの異常卵

どうも。レロ夫です。

我が家には、んがめ姐さんという可愛いクサガメちゃんと、ルイ君というカッコいいヒョウモントカゲモドキがいます。


女の子の亀ちゃんは、産卵期後にレントゲン検査をして体内に卵が残っていないかを確認するのを動物病院の先生からお勧めされています。

理由は、卵を産み切らずに来年の産卵分に持ち越すと、体内でカルシウムが付着して殻が分厚くなって骨盤を通らなくなったり(卵詰まり)、なんらかの理由で体内で卵が割れたり、腐敗したりする可能性があるからです。

殻が分厚くなると卵詰まりのリスクが高まるだけではなく、卵管を傷付けて卵管炎になってしまうこともあるそうです。


ってことで、我が家ではクサガメの んがめ姐さんの産卵期が落ち着いたら、ヒョウモントカゲモドキのルイ君を連れて動物病院で健康診断をしてもらっていました。



【健康診断】クサガメの異常卵


今回、2年ぶりの健康診断と銘打ってますが、2020年1月に んがめ姐さんが真冬に卵詰まりを起こしてしまって病院に行っているので、動物病院に行くのは2年ぶりではなく、正確には1年8ヶ月ぶりになります。(細かいw)


まずは、んがめ姐さんから。


2021年の産卵は例年と違っていて28日周期で2〜3個をポロポロと産むような感じでした。

殻も例年よりも分厚くってザラザラとしていました。


卵巣(卵胞)から出たばかりの卵には殻はなく、輸卵管を通る過程で殻が形成されていくので、抱卵を確認してから産卵までの期間が長いと、その間にカルシウム(正確には少し違うけど)が付着して殻が分厚くなるそうです。

なので、2021年産卵分の卵殻がザラザラとしていたのはそのためだと思っていました。


8月24日の産卵を最後に、太ももから指を甲羅内に入れて抱卵しているかどうかを確認しても卵の感触が無かったため、今回の健康診断の予約をしたんだけども、

9月21日に異常卵2個を排出。レントゲン検査の結果、異常卵4個の存在を確認できました。

↑9月21日に排出した異常卵



↑レントゲン写真


普通の卵の大きさであれば触診の際に卵の存在に気付けますが、触診で小さい異常卵に気付くのはとても難しいことだと実感しました。


まだ体内に残っている異常卵は普通の卵の4分の1にも満たない大きさなので卵詰まりの心配は今のところ無いのですが、4個のうち1個の殻が既に分厚く生成されています。

骨盤を通る大きさではありますが、卵の殻がザラザラと分厚くなってしまうと排出の際に卵管が傷付き卵管炎になってしまうそうな。


どうして4個も異常卵ができたのか先生に聞いてみると、卵管の老化によるものとのことでした。

卵管の老化に伴うものであれば、今回問題なく全ての異常卵が排泄されたとしても、今後ずっと異常卵を抱卵する可能性が高いということにもなるので、今後の対応や観察時に気を付けないといけないことを知るためにも、卵管炎について先生からいろいろと教えてもらいました。


卵管炎になると膿や分泌液が混ざったものが悪露(おろ)として排泄され、水が異常に濁ったり異臭がするようになったり、ぐったりと元気を無くして食欲が失せたりもするそうです。


よく卵詰まりなどの産卵トラブルで、卵巣と卵管を除去してから産卵しなくなったから、毎年の産卵トラブルから解き放たれて亀も人もストレスがなくなった!という話を聞きます。


自分も んがめ姐さんの産卵前後の拒食や落ち着きの無さに胸が締め付けられることが多々あるし、抱卵も産卵も身体に負担がかなりかかっているだろうから、この際手術で卵巣と卵管を除去できないかも聞いてきました。


卵巣・卵管除去手術には、太ももの皮膚を切開する方法と、お腹の甲羅を切開する方法の2種類があります。

皮膚の切開は2週間ほどで傷口が閉じますが、甲羅は骨の一部なので切開する=骨折と同じだそうで、傷口が閉じるまでにかなりの時間を要します。傷口が閉じたとしても手術痕はなかなか消えることがなく10年経っても残っている…といったこともザラだそうです。


他にも亀だけに限ることではありませんが、卵巣や卵管を完全に完全に除去しないと、残った部分から再生して再び産卵をしはじめたり、産卵することなくお腹の中で延々と卵が作られたり…ということがあるからか、

かかりつけ医では太ももを切開する方法での卵巣・卵管除去手術はしていないそうです。

と、なると、卵巣・卵管除去手術は甲羅を切り開いての手術のみになるのですが先述の通り麻酔をかけての大手術になるのと予後が大変なのとで、

今現在、卵管炎になっているわけでも無いし、予防のための手術は受け付けられませんとのことでした。


たしかに、今実際卵管炎になっているわけでもないし、卵管炎になることなく自然と異常卵が排出されるかもしれないもんね。

卵管炎にさせるのが怖くて「除去手術を!!」ってなってしまってました。orz


先生が、「このまま老化が進めば産卵しなくなる子もいるし、そうなれば除去手術もしなくて済むしラッキーですよね!」と言ってくれて、とても心が軽くなりました。

危うく必要のないかもしれない手術を んがめ姐さんにさせてしまうところだったので、しっかりと落ち着かせてくれて話してくれた先生に感謝しきれません。


他にも、病院に連れて来れなかった間に変わった飼育環境やご飯の頻度を伝えて、水の深さをもう少し深くできないか(→日光浴時にベランダの水槽で泳がせる)とかの話もしてもらえました。


他にも、クサガメの歯石について話を聞いてきましたので、後日動画にできたら…と思います。



お次に、ルイ君。


ルイ君は特に問題なさそうなので連れていくか悩みましたが、前回の健康診断からかなり空いているのと、ダイエットの成果を見てもらいたくて一緒に健康診断を受けてきました。


先生もレロ夫もマスク姿なので終始警戒モードでしたが、先生が慣れた手付きで触診と視診をしてくださいました。

ダイエット後はじめての健康診断だったので、とてもいい体型になりましたね!って言ってもらえてすごく嬉しかったです。

現在、10日に1回5粒を与えていることを話すと「もう少し…」とおっしゃったので、もう少し間隔を空けたり量を減らしたり頑張らないとと思ったっけ、「もう少しご飯の量を多くしてあげてもいいかも」だそうです。笑

ちゃんと最後まで話をしっかり聞くように気をつけねば。orz


ちなみに、新鮮なうんちを持っていったにも関わらず提出し忘れました。orz

「運が付くように!」とか言ってラッピングしたうんちを財布の中に入れてたっけ、見事に存在を忘れた。orz


なんにせよ、今回もルイ君は健康優良児認定してもらえてホッとしたやら嬉しいやら。

やっぱ、前回の健康診断から間が空くと不安になるね。



んがめ姐さんの異常卵はもしかしたら自然と排出されるかも知れないし、卵管炎になるかもしれないし、排出されないままであれば再度動物病院にかからないといけません。

今のところ食欲もあり、落ち着かない様子も見受けられないので問題なさそうですが、異常に気付き次第病院にかかる次第です。


んがめ姐さんと出会って21年。当時既に4歳くらいだったから、25歳?

これがクサガメにとって老齢と聞かれるとまだまだ若い部類だと思うけども、老いを感じる診断結果が寂しいです。


なんにせよ、触診では気付けなかった異常卵を確認できたことや、その後注意して観察しないといけないことを先生から聞けて本当によかったです。

今回の診察料は、んがめ姐さんが4400円。ルイ君が1100円でした。


5500円で安心が買えて、先生からいろんなことを教えてもらったり雑談したりできるって、かなり安いとレロは思っています。

他にも、緊急時に初めて動物病院に行ってカルテ作成から始めるよりも、平常時の様子や飼育環境をまとめたカルテがあった方が、診察がスムーズだったりとか異常に対しての考察や気付き・対応にかなり幅が広がると信じています。


レロの動画を見て、「うちも女の子の亀ちゃんを年1回はレントゲン検査してもらおうかな」「意外と安い!一度行ってみようかな?」「特に異常はないけどもカルテ作成だけでも」とか思ってもらえたら嬉しいです!

あ。診察料や診察方法は病院ごとに全然違うと思うから、「レロのかかりつけ医ではこうだったのに!!」とか絶対にお医者さんには言わないでくれよな!!約束なんだぜ!!


↓サムネイル用画像

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